坂田家の日常
――雨宮奏世。
同じ大学に通ってるせいで、前より会う日が多くなった。
「奏世ちゃん、おはよう!!」
「おはよう。ねぇねぇ、尚斗君、いつになったらあたしを彼女にしてくれるの!?」
「またそれかよ……」
「尚斗君はモテるから、あたしはハラハラしてるの!!」
セージに雨宮奏世に、ウルサイ奴が揃い、毎日疲れてばっかりだ。
「いい加減、坂田も応えてやれば?」
「…うっせ。俺もう行くわ」
「尚斗君っ!!」
「尚斗っ!!」
――家でも、大学でも、騒がしい日常になりそうだ。