坂田家の日常
「―――は?」
『もうすぐ着くからね。セージ君も一緒なら、セージ君にも言っといてね』
「な、尚也っ!?」
ブチッと切れた電話。
「尚也からの電話?何だった?」
「今から迎えに来るって。セージも一緒なら送るってよ」
「マジ!?尚也サイコー!!」
喜ぶセージとは裏腹に、俺は何だか気に落ちない。
今日はえらくご機嫌だったな。
尚也が自ら迎えに来るなんておかしい。
マネージャーの車なんだろうけど……。
「尚斗ー!!」
「あ、今行く」
とりあえず、大雨の中帰らずにすむ。