坂田家の日常
「いや〜、セージ君は面白いね」
「いつもあんな感じだから、一緒にいると振り回される」
「でも尚斗兄の親友にはかわりないじゃん」
「…………」
確かに、そうなんだよな……。
いろいろ思う事はあるものの、セージと一緒にいる事が多い。
じゃなきゃ高校まで一緒だなんて、あり得ない。
「それより今日は仕事だったのか?」
「まーね。連ドラの仕事が終わった途端、オーディションとか事務所が受けさせるんだもん」
「そうやって仕事を取っていかなきゃいけないんだろ」
「それはわかってるんだけどさ〜…」
「だったら頑張れよ」