坂田家の日常
「尚斗兄って、つれないよな〜」
「そんなに聞いてほしいのかよ」
「聞いてほしい!!」
「お、おぉ……」
「実はこの前、映画のオーディションを受けに行ったんだよ!!その一次選考に受かったんだよ!!」
「あ…、そう……」
尚也はオーディションの一次選考ならいつも受かってるようなイメージがあるんだけどな……。
それにそれだけで喜ぶような奴じゃないだろ?
「……お前、まだあんだろ」
「さすが尚斗兄。話がわかるね」
「オーディションの一次選考で喜ぶような奴じゃないだろ」
「酷いな〜…。まぁそうなんだけど」
やっぱり……。