坂田家の日常
「もうすぐ、俺の夢が叶いそうなんだよ!!」
「夢…?」
「まぁ…夢って言っても、まだ夢の途中って感じなんだけど!!」
「…………」
「でもやっぱ、夢に近づいたんだよ!!」
「…………」
「な、尚斗兄…?」
「尚也…、つかぬ事を聞くが、お前の夢って何?それすら知らないんだけど……」
「あれ?知らなかった?」
「知らないっつーの」
何で俺が尚也の夢を知っとかなきゃいけないんだ。
その前に尚也に夢があったのかって感じなんだけど。
「俺の夢は憧れの俳優と、いつか共演する事」
「憧れの俳優と共演?」
「そう、」