坂田家の日常
尚也を押し退けて部屋に入る姉貴。
「尚斗兄……」
「俺のせいじゃないからな」
「うん…。わかってる……」
いつもの尚也じゃない。
そうとうショックなのか……。
「…………」
「…………」
「…………」
「……………」
「……………」
「……………」
誰も何も言わない状況が続いている。
つーか俺、何で呼ばれた?
「……だいたいの流れては聞いた」
姉貴が口を開いた。
「あんたさ、バッカじゃないの?」
「姉っ……!?」
何を言い出すんだ!?