空の記憶
柊明「舞にぃ…」
舞斗「ひぃ、どうした??」
柊明「舞明お昼寝したよ。」
舞斗「寝かしてくれたの??ありがとう。さすがひぃはお姉ちゃんだな。」
柊明「ひぃ知ってるんだよ。」
舞斗「何が??」
柊明「舞にぃとみぃ(舞明の愛称)とひぃにはパパとママが居ないんでしょ??みぃは知らないけど、ひぃは知ってるんだよ。」
舞斗「ひぃ……」
柊明「どうして??どうしてひぃ達にはつばくん(翼裟)とおんなじでパパとママが居ないの??ひぃが悪い子だから??ひぃがわがままいうから??」
柊明はわがままなんて言ったことがないのに……
舞斗「ひぃ……」
柊明「ねぇ、どうして??」
舞斗「ひぃ達が小学校に入ったら話そうと思ってたけど、ひぃには教えるな。」
柊明「ひぃだけ??」
舞斗「ああ。ひぃだけだ。」
”ひぃだけ……’’その言葉がどれ程彼女の心を震わせたのだろう??
まだ6歳なのに両親がいない、そして親変わりとして育てている俺にも舞明の目を気にしてなかなか甘えない。その結果主張をしない子になっていた。
柊明には謝らなければならない事が沢山かもしれない。
大人びた子供になってしまった。
舞斗「この写真見てみ。」
柊明「これ……小さい舞にぃ…」
舞斗「柊明と同じ歳の俺と当時の父さんと母さんだよ
。」