空の記憶


そんなある時一人の少年が転入してきた。名を淡路遥揮(アワジハルキ)と言った。

背も高く、スラッとしていてとても明るい性格な彼は直ぐにクラスの人気者になった。


俺には眩しすぎるような人だった。
旭達と何かやっているようだった。
まぁ俺には関係ない事だけど。

最近は一緒にいる事なんてないから。


俺は朝机を綺麗にするために人より早く来る。
ある日俺の机に除光液が置いてあった。
一回消してくれた形跡はあるもののまた上から書かれていた。


俺は気になり誰がやったのか興味を持った。

除光液が置かれて1ヶ月たった頃また新しいのが置かれていた。

俺はその日放課後残って誰がやったのか確かめようと思った。
ずっと待っていると除光液を持った生徒が歩いてきた。

淡路遥揮だった。

驚いて一瞬固まったが彼を追いかけた。


30分位歩いたときとてつもなく大きい家に入っていった。

俺は門の前で立ち尽くしていると
「遥揮様のご友人だと。どうぞお入り下さい。」
初老風の男性の声と共に大きな門が開いた。

入るととても広い部屋に連れていかれた。
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