彼の独占欲
「あんた、本当はすごく勉強したんだろ…今回の件で…

 無駄になったな。」


「いいんです、学ぶことに無駄なことはありませんから…」


「あんた、本当におもしれえ弁護士だな…

 モデルみたいないい女の弁護士なんて

 そんなにいるもんじゃないよな…

 その上、気が強くて、真面目…」


「ばかにしてますか?私がもてないのがそんなに面白いですか?」


「っ…もてないって、ウソだろ!!お前、男いないのか?」

「いい加減にしてください。

 私は今日から、この病院との関係は終わったのですから…

 あなたにかかわることはありませんので…

 まして、プライベートに関する事項を述べることはありません」


「あんた…相当型物だな。体はやわらかそうなのに…

 今日、この後、飲みに行こう…

 とりあえず、世話になったことだし、打ち上げということで…

 着替えてくるから、玄関で待ってろ。じゃあ・・・」


彼は言うだけ言って、出て行ってしまった…


私は、押し切られると弱いかもね。

そして、真面目な性格の私…

言われた場所でまってしまった。
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