二人のひみつ基地
まさかのオタフク風邪
私は光哉に断りの返事をした。
光哉ははっきり断ってくれて良かったと言った。
私も自分の気持ちがまだ分からないのにアヤフヤな気持ちで光哉とは付き合えないと思った。
愛子とも直ぐに仲直りして、愛子と陸君も前と同じように話しをするくらいに回復していた。
そんな中で、私は急な熱に見舞われた。
医者なんて何年も行っていなくて至って健康体の私が急な発熱に驚いた。
見る見る内に、耳の下辺りが膨らんで唾を飲み込むのも痛くて、まともに食べ物も、水分さえも飲み込めず何年振りかに近くの開業医を訪れると一目瞭然でお多福風邪と診断された。