二人のひみつ基地
高校に入学して
中学生になった私は女友達の影響もあって二つ上の先輩に憧れたり、違う小学校出身のちょっと不良っぽい子を好きになったり、新任の若い先生に憧れたり、特別な彼氏は出来なかったけどそれなりに中学校は楽しく過ごせた。

小学生のようにゴリラとかデブとかあからさまな表現をする子もいなくなったせいもあってあれほど傷つけられる事もなくなったからだ。

そして、私は高校生になった。

私の通うS高校はこの地域ではかなりの進学校で私は到底無理だと言われていたのになぜか受かってしまった。

滑り止めの私立の入学金がもったい無いとお母さんは言ったけど比較的家に近いS高に私は入学した。

初めての電車通学中学の時は自転車通学だったのでそれだけで心がウキウキした。

色んな制服を着た高校生でいっぱいの電車は大変だったけど面白くも感じた。

電車を降りて駅の出口では大親友の鳥越愛子が待っていてくれた。

愛子とは中学から知り合って私と同じでちょっとボケた感じが一緒にいて楽だった。
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