‡魔王‡
「おらぁ!てめぇなんかいなけりゃ、こんなに金はかかんねぇんだよ!」
「あんた、もうその辺にしたら?近所の人に怪しまれるよ」
「うっせぇ!俺はなぁ、こいつにしつけをしてんだよ!何が悪いー!」
「俺がいたら迷惑なんですよね?」
「あぁ?」
「俺がいなくなったら良いんですよね?」
「そぉだよ。分かればいいんだよ!ひっく…」
俺は酔っ払ったおじさんを見つめながら静かにこう言った。
「じゃあ…消してよ」