‡魔王‡
「今日は天気が良いですねぇ…」
青年は晴れた空を見つめながらそう言った。
「え…あ、そうですね」
なぜ同じ年くらいの青年が俺に敬語を…しかも初対面だし…。
不思議に思いながらも俺は話しかけた。
「あの…どこかで会ったっけ…?」
青年はゆっくりと俺の方を見てこう言った。
「はい。私を覚えていらっしゃらないのですか?」
「悪い。覚えてねぇんだ。それに敬語使わないでいいよ」
「魔王様…あなた様の復活を心よりお祝い申し上げます…」
え…?
そういえばこの声……
あの夢で……。