‡魔王‡
そして走って着いた場所は、学校の屋上だった。
空は青空で雲一つない快晴だった。
俺は屋上から見える景色を眺めながら深呼吸をした。
あぁ、ずっとこのままでいたい。
こんな学校嫌だ。
こんな人生嫌だ。
こんな世界が嫌だ…。
気づいたら俺は涙を流していた。
滅多に泣かないのだが、なぜか涙が止まらない。
このまま楽になりたい。
このまま全てを忘れてしまいたい。
「なぁ、俺はどうすれば良いんだ…?」