‡魔王‡
俺は魔王…?
「魔王様…」
俺はびっくりした。
さっき会った青年がそこにいたのだ。
「お、お前は…」
「魔王様、泣かないでください…」
青年は悲しそうな顔をし、俺を見つめる。
「恥ずかしいとこ見られたな…。ってかお前なんでここに?この学校の生徒だったのか…?」
俺は涙を拭き、青年に話しかけた。
「私はこの学校の生徒ではありません。私はあなた様を迎えに来た使いです」
「は…?俺を?」
「はい。魔王様」
「その魔王様ってなんだ?俺の事か?」
「はい」
俺はこの青年は人間ではないと悟った。
「お前…。人間じゃない…?」
青年は微笑し静かに頷いた。
俺はとんでもない者と出会ってしまった。