‡魔王‡
俺が見たその場所はまさに地獄……。
そこら辺に散らばるのは肉の塊らしきものや骨、何がなんだかわからないものがあった。
これは見ていて気持ち良いものではない。
「魔王様、どうです?この景色最高でしょう」
青年はニコニコしながらそれらを見ていた。
「お前…!頭おかしいんじゃねぇか!?なぁ!俺を元の世界に帰してくれ!」
俺は必死に青年にしがみついた。
「……。魔王様、ここはあなたの世界でしょう?あなたの居場所ですよ?」
俺の…居場所…?
「あぁ、魔王様…。宮殿へ行きましょう…」
俺は恐怖も忘れ、宮殿へと青年に連れて行かれた。