‡魔王‡
やっぱり夢じゃないんだ………。
「なぁ…。俺が魔王なら…何すればいいんだ?」
青年は呆れたような顔をしてこう言った。
「もちろん、復讐でしょう…?」
復讐……?
俺が…?
「俺、そんな事願ってもないぜ…?」
「仕方ないですね…」
青年はそう言って右ポケットから何かを取り出した。
キラリと光るそれは小さなナイフだった。
「そ…そんな物騒な物出すなよ」
「ちょっと痛いですが…。すぐ治りますからね」
そう言って青年は俺に近づいて来る。
「やめろ…」
「さぁ、思い出してください」
「やめ…やめろ!」
うあぁぁあぁぁ!!!!