彼氏に一方通行
ゴミ箱に寄って中身だけを持ち帰った田所を、じっとりねめつけるように眺めていると、
「何? お前も食いたいの? だったら買って来いって」
冷ややかに私を見下ろしそう言った。けれど「ん」と、まだ一口も食べていないそれを私の口元に差し出す。
「別に食いたくなんか!」
ムッとして言い返し、それでもガッツリ一口頂いた。
「悠斗、お前の彼女、冷酷極まりねぇな。露骨に俺を邪魔者扱い」
瀬那くんがすかさず田所に擦り寄った。
しまった、遅れをとった、くっそー。
けれど田所は、
「だから『誰か連れて来ねぇと、あぶれる』っつったろが。お前が『それでもいい』って言ったんだろ?」
どうでも良さそうに言い放ち、アイスクリームにパクついた。
「お前も。俺の大事な瀬那を邪険に扱うな。焼き豚にされてーか」
そして、今度は私を横目で流し見て言う。
「何? お前も食いたいの? だったら買って来いって」
冷ややかに私を見下ろしそう言った。けれど「ん」と、まだ一口も食べていないそれを私の口元に差し出す。
「別に食いたくなんか!」
ムッとして言い返し、それでもガッツリ一口頂いた。
「悠斗、お前の彼女、冷酷極まりねぇな。露骨に俺を邪魔者扱い」
瀬那くんがすかさず田所に擦り寄った。
しまった、遅れをとった、くっそー。
けれど田所は、
「だから『誰か連れて来ねぇと、あぶれる』っつったろが。お前が『それでもいい』って言ったんだろ?」
どうでも良さそうに言い放ち、アイスクリームにパクついた。
「お前も。俺の大事な瀬那を邪険に扱うな。焼き豚にされてーか」
そして、今度は私を横目で流し見て言う。