彼氏に一方通行
神的に平等なこの対応。我が彼氏ながら『素晴らしい!』と絶賛したくなる。

多分本人は、何の計算もなく、ただ思いついたことを口にしただけだと思うけど。





結局――

何だかんだと言いながらも、五人仲良く目的地に到着。



更衣室でとっておき水着に着替えた私の全身に、綾子が冷ややかに視線を走らせ、

「ほのか……悩殺水着はどうした? 私、地味ーに期待してたんですけど」

と不満げに呟く。


何故ならば、私の水着はビキニではなく露出度控え目セパレーツ。それでも一応腹部は露出しているからね。これでも私、かなりの勇気を振り絞った訳ですよ。



「あんな、パンツとブラ姿でプールサイド練り歩けますかってーのっ!」

「別に練り歩く必要はないんじゃない?」


まあ……おっしゃる通りなんですけれども……。


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