彼氏に一方通行
「あのさ、愛しい彼女と密室で二人きりなのに、どうして田所は――あっ違った、ポンドくんはゲームに夢中? おかしいよね? 間違ってるよね? これは何かの間違いだよね?」
「密室じゃねーし、窓全開だし。つーか、俺のミッション・インポッシブルを軽々しく『ゲーム』とか呼ぶな」
視点はテレビ画面にロックオンしたまま、どうでもいいところだけを拾って返してきた。これもいつものこと。
私の彼、田所悠斗(ユウト)は冷たい……。
胡座をかいてフローリングの上に座っている田所の背後に、立て膝になって抱き付いた。そうして全体重を掛けて、ぐわんぐわんと前後に揺すってやる。
「インポッシブルじゃないよねー? どうせいつかは全クリすんだからさー、ポッシブルだよねー?」
私も負けじと、どうでもいいところだけ拾って返す。
「密室じゃねーし、窓全開だし。つーか、俺のミッション・インポッシブルを軽々しく『ゲーム』とか呼ぶな」
視点はテレビ画面にロックオンしたまま、どうでもいいところだけを拾って返してきた。これもいつものこと。
私の彼、田所悠斗(ユウト)は冷たい……。
胡座をかいてフローリングの上に座っている田所の背後に、立て膝になって抱き付いた。そうして全体重を掛けて、ぐわんぐわんと前後に揺すってやる。
「インポッシブルじゃないよねー? どうせいつかは全クリすんだからさー、ポッシブルだよねー?」
私も負けじと、どうでもいいところだけ拾って返す。