彼氏に一方通行
「あっついから、してくれないの? 涼しくなったら、してくれる?」
ベッドの上で、きちんと正座に座り直し、田所を見上げて問う。
「何を?」
田所はそう聞き返し、渋々といった感じでベッドサイドに腰を落とした。そうして、振り返って私を見る。
「エッチ」
簡潔に、要点だけを伝えた。これ、質疑応答の基本です。
「何、お前? したいの?」
「当たり前じゃん! もうどんだけしてないと思ってるんですかー! 田所さんよぉー!」
「それ、何キャラ?」
田所は、心底呆れ果てたと言わんばかりの苦笑をその顔に浮かべた。
そして、冷ややかに目を細めて更に続けた。
「よっしゃ、わかった。そんなに言うなら――
自分で脱げ」
きゅうーん。
胸の奥で変な音が鳴った。
ベッドの上で、きちんと正座に座り直し、田所を見上げて問う。
「何を?」
田所はそう聞き返し、渋々といった感じでベッドサイドに腰を落とした。そうして、振り返って私を見る。
「エッチ」
簡潔に、要点だけを伝えた。これ、質疑応答の基本です。
「何、お前? したいの?」
「当たり前じゃん! もうどんだけしてないと思ってるんですかー! 田所さんよぉー!」
「それ、何キャラ?」
田所は、心底呆れ果てたと言わんばかりの苦笑をその顔に浮かべた。
そして、冷ややかに目を細めて更に続けた。
「よっしゃ、わかった。そんなに言うなら――
自分で脱げ」
きゅうーん。
胸の奥で変な音が鳴った。