キミイロ
『はぁ……はぁ……。』
大須を振り切るために思いっきり走った。
キツイ香水を嗅いだ後の全力疾走は
さすがにキツイ。
正直もう限界だ。
少しだけ公園で休んでいこう。
そう思い公園へ入ると
1人の女が3人の男に絡まれていた。
「いや……っ!離してっ!!」
「いや!だって可愛い~。」
はぁ……。
今日は本当にツイてない。
無視して帰るか。
そのまま来た道を帰ろうとする。
(「いや……っ!離してっ!!」)
絡まれていた女の顔が頭から離れない。
『っ!はぁ……。』
俺は振り返り女の元へ向かう。