キミイロ



「今からでも遅くねぇよ。
病室でも何でも押しかけろ。」


爽太は冗談っぽく
いつもの笑顔で笑う。


『あぁ。ありがとう爽太。』


「んだよ。お前が素直だと気持ち悪りぃよ。」


爽太は照れくさそうに頭を掻く。


『俺、行ってくる。』


「あぁ。善は急げだっ!!
留守はまかせろ!!!」


爽太は自分の胸をドンッ!と殴る。


『あぁ。
行ってきます』






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