キミイロ



「行ってら!」


俺は玄関の扉を閉めると
思いっ切り走った。


優美。


俺は何で、お前が別れを望んだのかは分かんねぇ。


でも、優美が苦しんでるのは分かる。


だから、俺は優美と一緒に居たい。


嫌がられようが、煙たがられようが、
苦しんでる優美と一緒に居たいんだ……。


だから、俺の話を聞いてくれな?
今から会いに行くから……。


俺は夕日色に染まる道を走った。
優美に会うために……。





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