キミイロ
黒色の真実―亮side―
優美が俺をじっと見つめる。
今から本当の事を優美に話す。
昔の事。弱い気持ち。
そして……優美への想い。
俺は、ゆっくり話しはじめた。
――――――――…
俺は中学の時、付き合っていた彼女が居た。
名前は詩穂。
色白な肌に黒いキレイなロングヘアーは
『美少女』という言葉がピッタリだった。
詩穂とは1年の時にクラスが同じで
席も隣という事もあり、よく話すようになった。
キレイな彼女。
話せば話すほど増える共通の話題。
誰からも好かれる性格。
そんな詩穂を好きになるのに
時間はかからなかった。