キミイロ



苦しそうに亮くんは言った……。
私は亮くんを苦しめていたの……?


亮くんを苦しめたくなんか無い。
亮くんが望むなら私は…私は……


『私は居なくならないからっ!!
ずっとアナタの傍にいるからっ!』


「優美……」


『だから…だから…
そんな苦しそうな顔しないで……?』


「あぁ……」


亮くんが真実を教えてくれたから……
私も本当の事を言うね……?


『あのね?もうすぐ退院できるなんて嘘なの……
本当は、あと3ヶ月しか生きれないの……。』


「え……?」


亮くんの瞳が悲しい色に染まる。





< 147 / 189 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop