キミイロ



『でも、私は亮くんの傍に居る。
離れたりなんかしない……。』


離れない。
あと3ヶ月の命なんて関係ない……。


『だって好きなんだもん。
亮くんの事が大好きなんだもん。
離れられる訳ないじゃない……。』


私は笑顔で言った。


グイッ―――…


ふいに腕を引っ張られ気づいたら
亮くんの腕の中にいた。


「俺も好きだ……。
離れない。離さない……。」


『うん……離さないで……』


2人でギュッと抱き合った。


悲しいくらい温かい体温。
すごく心地が良い。


でも、私は分かっているんだ。
こんな黄金色に輝いている今は
そんなに続かないって……。


私の命の期限は3ヶ月。
余命宣告の日が9月24日。
だから、私の命のタイムリミットは12月24日。
クリスマスイブだ……。









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