キミイロ



そこに書いてあった名前は紛れもなく
【山崎 華】だった。


嘘だ。


嘘だ。


嘘だ。


華ちゃんが……?


ガラッ―――…


『華ちゃんっ!!!』


私は思い切り扉を開け、華ちゃんに駆け寄る。


「ゆ…みちゃん……」


そこに居たのは、あの元気な華ちゃんじゃなくて
たくさんのコードに繋がれた華ちゃんだった。


『華ちゃん……華ちゃん………』


私は華ちゃんの手を握りしめる。




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