キミイロ



「そんなに泣かないでよ……」


『嫌…嫌よ……』


「居なくなっても…ずっと…友達…だから……」


『そんな別れのあいさつみたいなの……』


「――ん―――ょ―」


『――っ!!』


「あ…りが…と……」


ピーーーーッ―――…


華ちゃんの心臓が止まった事を伝える電子音が病室に響く。


華ちゃんの親は泣き崩れ、
私も看護士さんの手で自分の病室へと戻された。




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