キミイロ



私はベッドに腰をかけながら
華ちゃんの最後の言葉を思い出していた。


『「これが運命なんだよ」か……。』


ずっと一緒だった。
昔は同じ病室だった。


なんで……?
この前は、あんなに元気だったのに……。


『――っ!!』


怖い。


身体の震えが止まらない。


私も華ちゃんと同じ病気だ。


だから、私もいつか華ちゃんみたいに……


『ぃ…ゃ……』


涙と震えがどんどん増していく。





< 161 / 189 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop