キミイロ
助けて……
誰か助けてよ……。
ガラッ―――…
「優美?」
『亮…くん……。』
電気も点いてない病室に、不思議そうに入ってきたのは亮くんだった。
亮くんは私の姿を見ると目を見開いて、ビックリした顔をしていた。
「優美!?どうした!?」
『華ちゃんが……華ちゃんが……』
亮くんは震える私を優しく抱きしめ、落ち着かせようと背中をゆっくり撫でる。
「ゆっくりで良いよ。」
亮くんの優しい声が
高ぶった私の身体を鎮めてくれる。