キミイロ



亮くんが、さらに力強く抱きしめる。


『華ちゃんが死んじゃう前に言ったの……
「これが運命なんだよ」って……
私も死んじゃう運命なんだよ……
神様が決めた事なんだよ……
それにどう足掻いたら良いのよ……』


「優美っ!!」


亮くんが大きな声を出して、
私を強く抱きしめる。


「俺から離れないんだろう?
ずっと一緒に居てくれるんだろう?」


『ぅ…ん……』


亮くんの言葉に涙が溢れた。








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