キミイロ



『はい……』


「そう……。私は優美の母です。」


『優美の……』


「君が亮くんなのね……」


優美の母親は優しく笑う。


笑った顔は優美とそっくりだった。


「優美は君の事を、いつも嬉しそうに話していたわ……。
最後に優美と話をしてあげて……?」


『最後……?』


そう言うと優美が居るであろうベッドと俺の間に居た人がよけ、優美の姿が目に入る。








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