キミイロ



頭にはトナカイの被り物をかぶり、
サインをすると笑顔で元気よく去っていった。


そうか……
今日はクリスマスなんだ……


優美の余命の次の日。


時間の感覚が思い切り狂っていたんだと改めて実感する。


その時、ふと手元にある荷物を見てみた。


てっきり母さんか父さん宛てだろうと思っていた荷物には、俺の名前が書いてあった。


差出人の欄には
キレイな字で【有山 優美】と書いてある。





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