キミイロ
『って、ゴメンね。こんな話しして!』
「いや…。別に。」
『でも、色は変わるんだよ?
きっと亮くんはキレイな色になるよ。』
「どうして、そう思うの?」
『亮くんの目の色、悲しい色だったけど
すごくキレイだった。
泣きたくなるくらいキレイだった。』
「っ!!」
純粋に、そう思った。
亮くんの色は哀しくて……。
だけど、それ以上にキレイだった。
青い空の下で私は……
灰色の君に出会った。
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