キミイロ
「亮くん…?」
優美が不思議そうに俺を見る。
『あ!ゴメン。えっと…。』
「あはは!亮くん変なの~。」
優美は眩しいくらいの笑顔で笑う。
『っ!!そ、そういえばお前
入院してんの?』
なんとか話を変えたくて
俺は優美に話を振った。
優美の服は部屋着にカーディガンを羽織ったみたいな服装。
そして、病院の目の前の公園に居るってことは
普通に考えて入院してるんだろう。
「そーだよ。あそこの病院に入院してるの。」
優美は目の前のデカい病院を指差す。
『どこか悪いの?』
「うん……。心臓が生まれつき弱いんだ…。」
『心臓……。』
「うん。でも、大丈夫だよ?
最近は調子が良いんだぁー。」
優美が明るく微笑む。