キミイロ



「亮くん…?」


優美が不思議そうに俺を見る。


『あ!ゴメン。えっと…。』


「あはは!亮くん変なの~。」


優美は眩しいくらいの笑顔で笑う。


『っ!!そ、そういえばお前
入院してんの?』


なんとか話を変えたくて
俺は優美に話を振った。


優美の服は部屋着にカーディガンを羽織ったみたいな服装。
そして、病院の目の前の公園に居るってことは
普通に考えて入院してるんだろう。


「そーだよ。あそこの病院に入院してるの。」


優美は目の前のデカい病院を指差す。


『どこか悪いの?』


「うん……。心臓が生まれつき弱いんだ…。」


『心臓……。』


「うん。でも、大丈夫だよ?
最近は調子が良いんだぁー。」


優美が明るく微笑む。





< 26 / 189 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop