キミイロ
第2章 会いたい
緑色のベンチ―優美side―
「優美ちゃん!起きて!」
杏実さんの明るい声で目を覚ます。
「昨日は、よく寝れたみたいね。」
『うん。』
そういえば昨日は良く寝れた。
目を瞑るのが怖くて、
もう目が覚めないような気がして怖かったから……。
だから、こんなに眠れたのは
いつぶりだろう?
「顔色も良いみたいだし、
なんか良いことあった?」
『良いこと?』
良いこと…か……。
頭に浮かんだのは亮くんだった。