キミイロ



俺は必死に走った。


優美が、あの公園に居るかなんて分からない。


でも、とにかく会いたかった。


会いたい。


その思いだけで俺は、
とにかく走って、走って……


俺はまだ、
この気持ちの正体を知らずに


橙色に染まる道を走りつづけた。






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