キミイロ
赤色の掌―亮side―
優美が検査に入ってから、ちょうど2週間が経った。
今日学校が終わったら、あの公園で優美と会う予定だ。
正直、朝から落ち着かない。
早く放課後になってほしくて仕方がなかった。
今は最後の授業。
今日はHRが無いから、この授業が終われば公園に行ける。
早く終わらないかな……。
「おいっ!」
『んだよ…爽太…。』
話しかけてきたのは、前の席に座る爽太。
授業中だから小声で話す。
メニュー
赤色の掌―亮side―