キミイロ



「っ!」


『もういいわ。』


俺は振り返り、来た道を戻っていく。


完全に八つ当たりだ。


売り言葉に買い言葉だった。


優美は何も悪くない。
でも口は止まってくれなかった。


『っ!クソッ!!』


ドンッ―――…


俺はコンクリートの壁を思いっきり殴る。





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