キミイロ
「そんな…。」
「信じなく無いだろうが本当なんだ…。
優美ちゃんはもう……」
え?私の事……?
さっきまでスタスタと歩いていた足は鉛のように重くなり、
かず先生の治療室の前から動かなくなっていた。
「親御さんには……?」
「もう伝えた。
自分たちからは言えないから、私たちから言ってほしいそうだ……。」
な、に…を……?
聞いちゃダメだって分かってるけど、
身体は言うことを聞かなかった。
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