1人2役!?~姫と真面目ちゃんに愛されて~
「死んじゃう…かも…」
「え?」
そのとき、さっき受付にいたナースさんが来て…
「さっきの男の子の保護者と連絡取ってくれる?」
「保護者は…この人です。」
「え!?亜夢の息子!?」
「え?それ、どういうこと!?亜希。」
「この子がおんぶして男の子を運んで来たのよ。意識不明の重体。」
「で、どうなったの!?」
「意識はまだ戻ってないけど、一命はとりとめたから大丈夫よ。」
「よかった…」
「でも、すごいね。この女の子。男の子をおんぶして走ってくるなんて。あと、1分遅れてたら危なかったから。」
「結愛ちゃん…ありがとう」
「ホント…力があってよかったぁ~」
「でも、なんかさっきと違わない?髪の色とか違う気がするんだけど…」
あ!忘れてた。
悠が起きる前に変装しないと。
「わぁ~それ、変装だったの!?」
「はい。悠には、秘密にして下さい。」
「訳ありっぽいから、秘密にしてあげる♪」
「ありがとうございます。」
「で、結愛ちゃん…変装してる時はなんて言えばいい?今から、怒鳴っちゃうかもしんないから悠に聞かれてもいいように。」
「南璃依で通ってるから、璃依で。」
亜夢ちゃんがキレモードだよぉ~
めっちゃ、怖いんですけど…