お嬢様と執事の恋愛。
「ねぇ愛恋シャワー浴びたいんだけど。」
「あぁ。どうぞ。」
「だから、出てって。」
そうだった。愛恋の家の3階は全部愛恋の部屋だからオープン。
もちろん風呂も。
でもちょっと意地悪したくなっちゃった。
「執事はどんな時もお嬢様のそばにいるものです。」
「気にするなと?」
「はい。」
「執事って何でも言う事聞くでしょ。ほら部屋戻って。」
はい。
負けました。
俺の部屋は3階の一番端にある階段を上ってすぐのとこ。
6畳にクローゼット。
あるのはベットと机、パソコンだけ。
テレビも冷蔵庫もない。
それは悠太君が『用意するのめんどくさいから愛恋のやつ使って。』って言ったから。
めんどくさいだろうけどあるに越したことはない。
でもわがまま言うとオヤジが怒るから何も言わない。
愛恋の所にいればいいことだしね~。