とりあえず「好き」。
水かけるって…
どんだけ幼稚なの?笑っちゃう。
お陰さまで涼しいですよ!
なんか、このまま家帰るの恥ずかしいし
公園で時間潰して、乾かしてから帰ろ。
「あい!走ったら危ないだろ!」
「大丈夫だってば!
潤樹おにぃちゃんほんとに心配しすぎ」
…………ありえないよね。
アイツが妹と?
想像さえできないわ。
たまたまよ、たまたま。
「あーっ!
ブランコ今日誰かに取られてる…」
「他の公園行くか?」
「あっ…ごめんね?
お姉ちゃんもう帰るから……………」
誰か、ウソだと…………
「やったぁー!
お姉ちゃんありがとう♪」
「う、うん」
「お姉ちゃんも一緒に遊ぼうよー!
あい、こんな可愛いお姉ちゃん
初めて見たー!」
「お名前、あいちゃんって言うの?」
「うんっ!
タッチ!お姉ちゃんが鬼ね♪」
鬼ごっこにかくれんぼ。
今年18になるあたしには、
さすがに体力がついていかない…。
「あいちゃんちょっと休憩!」
「しょうがないなー!」
ケホッ…
ま、まぢで…喉乾いた…!!
すると目の前にスポーツドリンクが。
え?まさかアイツが?
慌てて見上げるとまさかのアイツが
あたしに、スポーツドリンクを
差し出してる。
「っはぁ…へぇ〜。
だいすきな妹のためならプライドも
捨てられるのねー。」
「いらねぇなら俺が飲む」
「の、飲みます…!」
「ふっ」
スポーツドリンクを一気に飲み干す。
「くぁ〜っ!生き返った!」
「お前見た目だけだな、女らしいの。
中身まぢでおっさんじゃねぇか」
「アンタに言われたくないわ」
んー、あいちゃん可愛い。
アイツにこんな可愛い妹…もったいない。