とりあえず「好き」。


「送ってくれたりしてくれちゃって。
あいちゃんの力はすごいねー」


「おめぇはいつも一言多い。
お前こそチビなくせに生意気だし。
こんなチビで魅力ない女でも
もしかしたら、もしかするかもしれねぇし
俺のせいにされちゃ……」


「はいはい。
アンタは一言どころか三言くらい多いわ」


「あいちゃんバイバイ。
……って、寝てる」


「あいと遊んでくれてありがとな。
じゃ」



そう言って足早に帰って行った。



「いまの男の子だぁれ?」


「マッ…ママ!」


「彼氏かなにかかしら?」


「違うから!ありえないから!」


「へぇ〜そう」



ニヤニヤと不気味な笑みを浮かべ、
あたしを見る。



「な、なによ」


「別になにも〜♪」



フフフン♪と鼻歌を歌い、
家の中に入っていった。



………最悪だ。



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