とりあえず「好き」。
第2話
ギラギラと輝く太陽は、
あたしを容赦なく照りつける。
「暑い。暑すぎる」
「もう7月だもんね〜」
あれから本当にたまに公園で見るくらいで
アイツとは喋ることもなければ、
会うこともめったになかった。
「司くんと海とか行かないの?」
「明後日行くの♪
りーちゃんも来る?」
「いい。全力で拒否」
「なんでなんでなんでなんで〜」
「うるさいなー」
「来てよぉ〜」
「今度2人で行けばいいでしょ」
「あっわかった!
もしや邪魔だと思ってるんでしょ?」
「は、は、は?違うから」
「動揺しちゃって♪
大丈夫だから。むしろ来てほしいくらい。
2人だと荷物とか大変だし。ね?」
半強制的に決まってしまった…。
海とか日焼けするから、
行きたくなかっただけなのに。
優羅のバカー。