とりあえず「好き」。
「りーちゃん?」
「ん?」
「な、なんでもない!
楽しみだな〜海。ね、司♪」
「変なの」
優羅と司くんはあたしたち、
おかまいなしにイチャイチャラブラブ。
なんとも気まずい………。
「………………」
「………………」
なんか喋ってくれても良くない?
なによこの変な空気。
ふと隣を見ると…
「スー…スー…」
なんだ、寝てたんだ。
あたしは自分の膝にかけていた膝掛けを
そっと、アイツの膝にかけた。
「……ゃんっ!りーちゃん着いたよ!」
「…………え?もう?」
「もうってりーちゃん…」
「え?」
「寝すぎだバカ!」
「…………え?」
あたし、いつの間に………。
膝を見ると、そこにはあたしがアイツに
かけたはずの膝掛け。
「アイツ等は?」
「とっくに海行った!」
「ウソ!ごめん」
「行くよ〜!!」