あなたがいたという記憶
その時の会話はそれでおしまい。

話すことなんてないし、なんだか嫌がっているように見える。

かかわらないほうがいいかもな。
そっとしておこう…


なんだか近寄り難かった。
物静かなオーラが出ていた。


「優ー!」
そう呼んだのは、一年生の頃から知り合いの、浪川華乃だった。
このクラスで1番仲良くしている子だ。

「華乃久しぶり!一年間よろしくねー(^ ^)」

「うん!よろしくー!でもこのクラスちょっと地味じゃない?前のクラスのほうが良かったなー…」

「それはあたしも思った!怖そうな人もいるしさー」

「え、だれだれ?」

「22番の子、ちょっと暗くない?なんか近寄り難いんだよねー。」

「あぁ、譲司ねー。あいつ暗いんじゃなくて、人見知りなんだよーだから怖くないよー笑」

「ふーん…ま、いっかー」
別に興味ないし、と心の中で呟いた。



そう、興味が無かった。
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