キミとの距離







「もうこのへんで止めとけって!」





泉の言葉も耳に入らない

俺はもやもやした感情と共に飲み干した






「・・・・・・・・純」





泉が切なそうに呼んだ

そうだ

俺はこんなに情けないんだ

何もない、男なんだ







「・・・・・・・なんで・・・・・・」







口が勝手に動く

もう、止められなかった









「・・・・・・・俺は、芽衣じゃなきゃ駄目なのに

 ・・・・・・・俺じゃ、やっぱ駄目だよな・・・




 ・・・・・・・・別れたくねぇよ!」




さっきいえなかった言葉が涙と共に

溢れた


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