キミとの距離








「やっぱ、かっこいいね!」




「・・・・・・・・・うん、ね」






この状況にも次第に慣れてしまうんだろうな

前だったら他の女の子たちが

‘純くん、かっこいい!’なんて言ってたら

すこし面白くなかったけれど



今度はそれがあたしなんだもんね

あの女の子たちと同じだもん



こんなに離れているなんて

信じられないくらい

この間まであんな近くにいたなんて

信じられないくらい







・・・・・・・・・でも、やっぱり

付き合っていたことなんて

夢だったのかもしれないと思うんだ




だってあたしと純が付き合っても

別れても他の人たちは

何も変わらないんだもん





本当は全部あたしの妄想で

最初から純はあたしの隣になんて

いなかったんじゃないかって思うんだ



< 184 / 300 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop